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七夕の節句 献立解説

「七夕の節句」 お料理思考(お料理解説)

中国では七月七日、長麺を食する風習があります。その昔、高辛(コウシン)の少子が七月七日に亡くなり、その霊は未練を残し鬼神となり、悪さを撒き散らしました。生前は索(さく)餅(もち)(長い餅)が好きだった事から、長い餅に似た長麺を霊に供え祭ったところ、悪病は治まり、世も安泰となりました。そのことから、長麺を食すと、年中病にならないと言い伝えられるようになりました。日本では、芋の露で墨を溶き葉に字を書き入れて筆の上達を願ったことや、棚機女(タナバタメ)の信仰が七夕祭りになったとされています。川で女性達がみそぎをし、髪を洗い、御仮屋で大切な宝物と一晩川辺で過ごし災厄を祓い、無病息災を願ったお祭りでもあります。お節料理とは節句の会食(宴会)の時に出されるお料理を言います。悪霊を祓い無病息災で過ごせますようにと願い、お供えさせていただきました。


お料理写真へ「七夕の節句」お料理献立  「天の川」

【冷し鉢 】 すり流し三種/鯛 海老 青瓜
長麺をお供えすることで、災厄を祓うとされる七夕。おせち料理には欠かせません。七夕流しにふさわしく、冷し鉢を三つ作りました。
【前菜鉢】 短冊五色/ 雲丹 ゆりね 紅蟹 枝豆 胡麻利休
短冊は習字の上達を願い、書きとめました。色鮮やかに5種の短冊に表しました。
【椀】 銀河豆腐 星屑色々
きらめく星の生命力を体内に取り込めますようにとの願いからお作りしました。
【刺身皿】 天空盛/紅海老 槍烏賊 赤貝 帆立 寄せ岩茸
天空に繰り広げられる宇宙の営みに倣い、それぞれの魅力を盛り込みました。
【大鉢】 流れ星/ 伊勢海老 とり貝 冬瓜 南瓜  小メロン 白磁玉子 錦玉子 
健康な体質は時季の産物をいただくこと。願いは健康、食すれば叶う流れ星と致しました。
【水鉢】 あわび 鱧 とまとみつ煮 星オクラ じゅんさい 胡瓜 冬瓜
天の川を構成する多くの星たちを表現いたしました。


お料理写真へ「七夕の節句」お料理献立  「涼夏清流」

【白瓜筍盛】 鱧くず打 海老たたき よせ枝豆 半月レモン 水晶トマト 岩石雲丹
天の川を見上げる私達が、生命力に富めるように、鱧をはじめとして、長命な海老、まめになる枝豆、アルカリレモン、清き水晶、滋養雲丹をしなやか筍盛に致しました。
【飾り棚】 小鉢色々
飾り棚 ・・・ 思い、想いを入れ込みました。
【風鈴盆】 あいなめ白磁蒸し/青アスパラ 紺茄子 白蓮根
季節の旬で涼を感じるように表現いたしました。
【竹手箱】 焼かます寿司 葉胡瓜 生姜
夏のかます寿司、胡瓜と生姜でアクセントをつけました。
【竹籠盛小笹飾り】 焼鮎 韮酢 焼福子 生姜酢
鮎に韮酢、福子に生姜酢、味を引き出しあう取り合わせです。
【煮物代わり】 鯛蒸し 新牛蒡 新小芋 根いも 三度豆
生命の源を造ると言われる煮物。芋は体力を、牛蒡は体質を、鯛は力を、豆は維持体力を付けてくれる食物を取り合わせました。

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