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重陽の節句 献立解説
- 「重陽の節句」 お料理思考(お料理解説)
五節句において最後の節句となります。重陽とは、陽の数(奇数)で最大の数である9が重なる日、すなわち9月9日をいい、それは災厄を祓って不老長寿を願うお祭りでもあります。別名「菊の節句」とも言い、お酒に菊の花を浮かべ、それをいただき、不老不死、長久が導かれるとされる中国の伝説に由来するものでございます。自然の恵みを自然に感謝し、季節の変わり目にお祭りを行って参りました。それが節句でございます。節句の時に作る料理が「おせち」、その会合を「節会」(せちあい)と申します。長久、不老長寿を願い、今年結びとなります重陽の節句、お節料理をお作り申し上げました。健やかにお過ごしください。
- お料理写真へ「重陽の節句」 お料理献立
【菊酒】 花びら菊
菊の花をお酒に浸し戴くことで、不老不死の伝説が中国にあります。その伝説に基づき、節合のはじめに菊の酒をいただきます。
【先付】 一、鮑と菊花蕪 二、伊勢海老錦糸盛 三、松茸糸づくり
野、山、海の旬を食することで身体を季節に導きます。
【お椀】 紅白菊花しんじょ 岩茸 松茸 菊花 みつば
菊の香りは精神安定に効くとされています。紅白仕立てにすることで月太陽のように宇宙の力を体内に取り入れます。
【祝盆】 名月ゼリーよせ 菊花鱧 くし小メロン 鯖市松ずし 銀杏煎餅 むかご松葉
旬の素材で身体を季節そのものに同化させます。違和感のない身体は災厄を跳ね除ける力がみなぎります。
【お造】 菊花造り 鯛 墨烏賊 赤貝
見事なまでの菊の花造りと致しました。菊花の香りとその美しさで安定を求めました。
【取肴】 秋の実り 一、鴨ロースやき 二、海老鬼がらやき 三、新鮭紅葉やき 稲穂 いが栗
秋の実りに相応しい滋養をたっぷり含んだ素材で作り長命を願いました。
【口取】 菊花色々 スダチ釜 小鯛寿司 菊花栗
菊の効用をそれぞれに表現し長寿を願いました。スダチ(巣立つ)、小鯛(成長)、菊花栗(実り)に通じます。
【台のもの】 華海老 巻海老紅葉揚げ 甘海老おきな揚げ
花やかに華やいで長命長久を海老で表現いたしました。
【煮もの替】 菊花南瓜 伊勢海老 筒かます いちじく 赤目芋 菊南瓜 利休味噌添え
生命の源を菊花南瓜で表現いたしました。子孫の繁栄を紅白のお魚で、子宝に恵まれますようにと鈴なりイチジク、赤目芋、豊かさを南瓜に託し表現いたしました。
【飯代】 南瓜五色蒸し 秋色いろいろ
五色とは東西南北中央を表し、今の季節である自然を召し上がっていただきます。
【甘味】 菊づくし
菊の効用は香りが精神を安定に導き、食して腸内環境を整え、それによって病の隙いるところをなくすと言われます。
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